人間関係もすっきりシンプルに♪
「嫌われる」ことを恐れないようにする
こころの時代と言われている現代において、最も大きな悩みと言って良いのが人間関係です。
人間関係は学生時代の友人関係に始まり、社会人になってからの上司・同僚や、住んでいる地域の共同体の付き合い、結婚をしたあとの親戚づきあいなどといったふうに年々広がっていくことになります。
学生時代の友人であれば、気が合わないと感じたり何かぶつかり合うようなことが起こった場合には、比較的簡単に距離をおくことができます。
どのグループに入るかを自分で選ぶことができるので、嫌な人と無理やり長く付き合わなければいけないというストレスは比較的少ないのではないかと思います。
しかしこれが社会人になると、経営者にでもならない限り自分で上司や同僚を選ぶことはできませんし、結婚をしたり子供ができたりしたときにはますます人間関係の選択の幅は狭くなっていきます。
嫌な人の付き合いは人の精神面に相当なダメージを与えますので、長くストレス下に置かれてしまうことにより心身に病状が発するようなこともあります。
そうした心を病む人によくあるのが、真面目で正義感や義務感が強いタイプの人で、自分にとって嫌な状況を嫌だと言うことができなかったりします。
人間関係的に追い詰められているときには、自分には逃げ場がないかのように思ってしまいますが案外それはただたんに「周りに嫌われたくない」という思い込みでしかないこともよくあります。
自分の心身を大切にしていくためにも、自分にとって大きなストレスになっている人間関係はどこににあるかをしっかり考えてみてください。
余計なポジティブ観を捨ててみましょう
よくある自己啓発系の書籍やセミナーで言われていることとして「常に前向きでいましょう」ということがあります。
つまり「嫌なことがあってもそれを前向きに受け止める」「どんなことにもよい部分があると考える」といったようなことです。
これは一見正しいことのように思えますが、真面目な人ほどこれが逆に呪縛になってしまうようなことがあります。
人の感性というのはそう簡単に変えることはできませんし、根本的に価値観や考え方が異なってしまっている人とはおそらく一生かかっても完全に気持ちを一致させることはできないでしょう。
何もいつも愚痴や悪口ばかり言っているような人になれというわけではありません。
ただ「この人は苦手だな」「できれば一緒にいたくないな」と思うことがあったら、無理にその人に合わせようとするのではなく嫌なものは嫌だと自覚をしそこから対策をとっていけばよいのです。
友達は多ければよいというわけではなく、案外自分と価値を共有することができる人がいれば数人でも十分なものですよ。