「挙式のみ」のシンプルな結婚式のメリット
リゾートウエディング流行の背景とは?
ここ近年に急増しているのがリゾートウエディング(リゾ婚)と言われる方法です。
従来までの結婚式や披露宴では、地元の式場を手配しそこで古くからの友人や現在仕事などでお世話になっている人を大勢招待して行うものでした。
授かり婚や両親・親類に反対されているなど何らかの事情がある時には挙式をしないかごく小規模に式だけをして入籍するという方法もありましたが、そうした方法を自発的にとる人はほとんどいませんでした。
しかしリゾートウエディングと言われている方法では、基本的には友人や同僚といった人を招待することなく両親とごく近い親類のみといった少ない人数のみで行われます。
場所も地元ではなく国内外のリゾート地で行うことが多く、挙式後にパーティをしてから数日間ハネムーンとして過ごすというのも特長になっています。
従来までのような結婚式の方法に慣れている人にとっては「人数が少ない式なんて質素で盛り上がらない」ように思うかもしれませんが、リゾートウエディングは非常に人気が高まっているということもありむしろ気兼ねなく自分たちらしい式ができると言ってもよいくらいです。
最初のうちはリゾートウエディングもハワイやグアムなどといった芸能人や有名人が挙式をするような場所が好まれていましたが、今は国内のリゾート地も同様の施設を作っておりより広い選択の幅が用意されています。
シンプルな挙式をすることで生まれる最大のメリット
シンプルな挙式方法がここ近年好まれるようになってきた最大の理由として考えられるのが、若い世代の結婚観の変化と経済的な問題です。
従来のような結婚披露宴をしようと思うと、式場の手配や衣装の準備など全て合わせだいたい300万~400万円くらいかかるのが相場です。
このうちご祝儀で回収できる金額は多くても200万円くらいなので、少なくとも100万~200万円の準備がなければ式を行うことができないということになります。
従来までの結婚式は自分の周りの関係者に対するお披露目という意味がありましたが、現在では仕事や地域での人間関係が一生継続し、その支援を受けられるということもなくなってきましたのであえて大金をかけて知ってもらうという必要性が希薄になってきています。
また大勢を招待するということで周囲に気遣いをすることも多く、準備の手間がかかったり本人たち同士の希望だけでは式をすることができないということもあります。
あまり意にそわない挙式に高いお金をかけるくらいなら、小さな式を贅沢に行いそのあとの生活に回したいという人にとってはシンプル挙式は大いにメリットのあるものになるではないかと思います。