睡眠の質を高めるシンプルな方法
よく眠れないという人にありがちな習慣
人の睡眠は健康状態を大きく左右する重要なものです。
人が生きていくためには生理的欲求を満たす必要があるわけですが、この中でもとりわけ睡眠の質は健康に大きく直結してきます。
食も人の生命維持にとって重要ですが、案外ものを食べなくても生命を維持することというのはできるもので、栄養状態が良好な人ならば水分だけで数週間くらいは生き延びることができます。
しかし睡眠はわずか数日だけでも生命に重大なダメージを与えることになっており、完全に睡眠を取らせないようにした場合数日でその人は亡くなってしまうのです。
よく完徹を自慢している人もいますが、たった1晩だけであっても内蔵や脳にかける負担は相当大きなものなので全く自慢すべきことではないのです。
また不眠症で数日眠れないと思っている人も、実際には短く脳は眠っているため不眠症で死んだ人はいません。
ただ日中自分で意図していないところで意識が途切れるといった危険な睡眠方法になってしまうため、やはり不眠症は早めに改善をすべきことと言えます。
寝付きが悪い人や不眠の症状がある人によくあるのが、睡眠の質を低くする生活習慣です。
具体的には「夜更かしがサイクルになっている」「寝る直前までテレビ・パソコン画面・スマホを見ている」「一日の運動量が極端に少ない」といったことです。
その他にも睡眠に使用している環境が安眠を妨げるものであったときには仮に寝付いても深い睡眠をすることができず朝になっても頭がすっきりせず、だるいまま過ごすようなことになってしまいます。
まずは就寝のための環境を整えましょう
睡眠の質や量に悩んでいるならまずやってもらいたいのが寝室の整備です。
生活習慣の改善ももちろん重要ですが、それらの根本にあるのが「寝る」ということの軽視です。
一般的に睡眠に適した環境として「就寝中ずっと静かである」「きちんと暗さが保たれている」「できるだけ余計なものが置かれていない」「睡眠に適した温度・湿度である」といったことが挙げられます。
寝付きが悪いという人によくあるのが、万年床であったり汚れていたりうるさい環境にベッドを置いていたりといったことです。
ワンルームなど部屋に区切りがない住宅であっても、眠る場所はきちんとその場所として確保できればカーテンや衝立で他の空間とわけられるようにしましょう。
道路沿いや線路沿い、または近隣に賑やかな遊興施設があるような場合には引っ越しを考えてもよいかもしれません。
まず寝る前に「これから自分は寝るんだ」ということをしっかり意識し、そのための環境を最優先に考えるようにすることが、睡眠の質を高めていくためのもっともシンプルな方法であると言えます。